月々の保険料を安くしたからといって保障が小さくなる場合ばかりではありません。

Aさんの、月々の保険料は¥10,000円です。Bさんの、月々の保険料は¥ 3,000円です。AさんとBさんの年齢・会社・健康状態は同じとします。

ある日、Aさんは盲腸で1週間入院しました。翌週、Bさんも盲腸で1週間入院しました。

さて、退院後給付された保険料を聞いてみると、

Aさんには、78,000円支払われ、Bさんには、85,000円支払われました。

月々の保険料はAさんの方が高いのに、同じ病気で同じ期間入院したのに、Bさんの方が受け取った給付金が高かったのです。

同じ病院で同じ期間入院し、同じ手術をし、同じように退院したわけです。どこをとってもAせんとBさんの病気の内容、対処方法は同じだったのです。

これを知ったAさんは、自分の加入している保険会社に連絡し「計算間違いだから再度計算して差額を支払ってほしい」と言いました。

しかし、何度やってもらっても、計算は間違っていませんでしたし、当然、差額など支払われませんでした。

実は、Aさんの加入していた保険は、死亡保障を重視した保険で、反対にBさんは医療を重視した保険だったからなのです。

その部分をAさんは、きちんと理解せず、加入していて「俺の方が月々高い保険料払ってるから給付金でもらえる金額は大きい」と、勝手に思っていたんですね。

しかし、反対に死亡した場合は、遺族が受け取れる保険はAさんの遺族の方が多くなるというわけなんですけどね。ここが、ポイントです。

あなたが万が一の時(死亡・病気・事故など)、保険で補いたいのは、死亡した時か、入院等の医療の時か・・・ということです。

いくら月々高額な保険料を支払っていても、なんでもかんでも保障が充実しているわけではありません。

養老年金保険や学資保険などは、貯蓄がメインですので、医療部分は、ほとんど保障されていないものです。(特約として付加できる商品もあるみたいですが)

高額保険料を支払っている=充実した保険では、ありません。

反対に、医療の充実した保険と掛け捨てタイプの保障の充実した保険商品を組み合わせることで、月々の保険料を安くして上で、保証も充実させることができます。

そういう意味でも、「月々の保険料を安くすると、保険が小さくさんってしまう」という不安はもたずに、きちんと保険を見直せば、「保障も充実して保険料も安くなるかもしれない」と思うことが大切です。

保険に加入する際は、あなたがどの場面で保険金を受け取りたいか、どの場面で家族が困らないようにするか、など考えて加入する必要があります。

あなたは、Aさんタイプですか?それともBさん?

選ぶのは、あなたです。