保険外交員が詳しく話したがらない定期付終身保険の落とし穴

あなたにも覚えがあるはずですが、とかく、人は自分の都合のいいようにしか話を聞いていません。

「5分だけで痩せられるよ」と聞くと、がんばってしまう人もたくさんいると思います。

しかし、その後で「食事も制限しましょう」とか「呼吸法も取り入れます」と小さな声で言ったところで、聞いた人は、「5分だけで痩せられる」ということだけ強く覚えてしまっていますから、後から言われた事は、記憶に残っていない事も多々あるはずです。

保険外交員の保険商品の説明も似ていて、「まだお客様はまだ25才でお若いですので、3,000万円の保険が、月10,000円ちょっとで加入できますよ。これが、5年後の40才になられると、この金額では、むずかしいですね」とか言って、関心を向けます。

しかし、定期付終身保険の場合、3,000万円の保証部分は、定期特約の部分ですから、きちんと「お子様にお金のかかる10年間のみ、保障を充実させましょう」とか、「ここ、3,000万円の部分は定期特約のため、お客様が40才時に終ります」と伝えなければいけません。

ふつうの保険外交員さんなら、きちんと説明しているでしょうが、この部分はあまり詳しく説明しません。どちらかというとサラッと言って終る程度です。なぜなら、お得な部分だけ強調することで、保険に加入する決断を促したいからです。

もちろん、定期付終身保険は、子育てやマイホーム支払いの時期にはとても助かる保険です。

ですから、保険外交員もきちんと、「お金の必要な10年間だけ、大きな保障を安い保険料で用意して、その都度、お客様の生活に合わせて見直していきましょう」と説明すればいいのです。

ただ、一定期間大きな保障が付いた後、無くなってしまう・・・ということを伝えると、加入してもらえないんじゃないか、という保険外交員の不安が働いてしまうのかもしれません。

「定期付終身保険の落とし穴」と聞くと、定期付終身保険が悪いように聞こえるかもしれませんが、そうではありません。

加入時に、定期の部分(保障額の大きな部分)は、契約した定期期限が過ぎれば、外れてしまうということを知っていれば、後日「そんなこと聞いてないよ~」とか、「そういえば、なんか言ってたな~」と言う事にはなりません。落とし穴を自分自身で作らないようにしなければいけません。