主契約や特約は「死ぬまで付いている」と思ってはいけない。

保険に加入すると、後日「保険証券」が送られてきます。ほとんどの証券は、加入前に提示されたカラフルなものに比べると地味な文字ばかりで、見にくいかもしれません。

しかし、よ~く見ると、「主契約」「特約」と書いてある部分があると思います。その「主契約」「特約」の意味ってわかりますか?

多くの加入者が、この主契約や特約は死ぬまで付いている」と思いがちですが、違います。

この「主契約」というのは、読んで字の如く、その保険の主たる契約です。つまり、この「主契約」がない保険契約はありません。簡単に言うと、メインの契約という部分です。

一方「特約」というのは、この「主契約」に付随する保障ということになります。「主契約」が存在して、そのオプションとして、「特約」が付加されているということです。

よって、「主契約」を解約すると、「特約」も自動的に解約になってしまうということです。

たとえば、主契約(主に終身保険部分)500万円で、定期特約に2500万円の保障がついている場合、「定期特約だけでいいから主契約の500万円を外してほしい」ということは出来ないという事です。

同様に「死亡保障は他社で補うから、医療特約だけ残したい」というのも、無理な相談というわけです。

また、概ね特約には期限がありますので、主契約のように死亡まで付加されているものではありません。

反対に、特約を全部外して、主契約にしたくても、保険会社的にセット販売している商品もあるので、加入している保険を1度解約し、その解約金を頭金にして、同額の終身保険に加入するようにすすめられるかもしれません。

しかし、加入時より、年齢が増えているわけですから、当然、月々の保険料も高くなると思わなくてはいけません。

ですから、保険に加入する場合は、まず、あなたが加入しようとしている保険の主契約はいくらなのか、

また、どのような特約が付加できて、実際、どんな特約が付いているのかなど、

あなたの人生の設計プランとのズレはないかなど、しっかりと理解する必要があります。

契約後でも、わからない点は、万が一の事が起こる前に、積極的に加入した際の保険外交員又は、保険会社の担当者に、自分が納得するまで聞いておく必要があります。

なぜなら、万が一の事が起きた時に、「知らなかった~」では取り返しがつかないからです。

主契約、特に特約は、「死ぬまで付いている」と思ってはいけません。